株式会社 若宮エンジニアリング 木曽康之 様「今後の経営者としての仕事観に多大なる影響を与えてくれた」東京5期

株式会社若宮エンジニアリング 代表取締役 木曽康之 様

父から代表を受け継いで2年半になりますが、通常の業務に忙殺され、(現状でもそうですが)、経営者らしい業務を行っては来ませんでしたので、長年財務には苦手意識を持っておりました。

会社の経営については、おかげさまで、無借金経営と呼ばれる状態で経営をすることができており、その反面、銀行の方とお話しする機会も全く皆無で、自社の経営状態が健全であるかどうかを判断することができない状態で、会計士さんとお話しすることが唯一の経営を考える機会でございました。

もともと試算表でも損益の最後の利益の部分しかチェックしておりませんでした。B/S、P/L自体の言葉すら怪しい状態でしたので、実践的なことを学ぶ上で、岸野さんの財務塾はとてもハードルが高いように感じておりました。

弊社は、機械メーカーですが、取引の件数が少なく、販売する機械の大きさやスペックにより、期ごとに売り上げや利益の変動が左右されております。期ごとにまとめても、変動の中身は主にそんな理由が多いのですが、財務の中身を紐解くことで、今後の経営方針のヒントが多く得られました。また、漠然とした景気や社会動向に左右される判断ではなく、自社の健康診断のように分析をして、生産体制の問題点を洗い出す、いいきっかけになりました

以前から検討していた、機械の納期の問題を解消するため、半製品を持つことを検討しておりました。

弊社は、受注生産体制のため、オーダーごとに機械の製作を始めます。
この方式ですと、受注0の状態から、最短でも、材料の手配に3週間程度、製作に1か月と2か月弱を要することになります。同時に製作できる台数は2台程度ですので、受注が多くなるごとにお客様に提案する納期が最長で10~12ヵ月程度と長期化してしまい、チャンスを逃す結果になることもしばしばございました。現状の考えでは、工場を大きく、人員を大幅に増員することは考えておりませんが、どうにか平均2~3か月に収めるため、主力ラインナップの半製品を持とうと検討しており、課題の洗い出しをすると、

・貸倉庫を借りる、在庫中古機械を売りさばくなどして、スペースを確保する。
・加工外注化により受注分の機械製作と半製品を作る期間を作ること。
・半製品用の材料の発注

など、実際には、お金がかかる部分も多くありました。

財務塾で具体的に学んだ運転資金の計算や棚卸資産回転期間など、リアルに数字を見る視点が身についたことで、取り組みに対する判断軸を持つことができたのは、大変良かったです。

代表権を譲り受けてから3年弱になりますが、この期間で学んだことは、経営判断をする際に参考にするのは、自身の仕事観だと感じております。様々な人と会い、話すことや、お客様の情報を得ていくこと、日々の生活の中でも得る情報の中でも、自身の中に蓄積していき、その総合的な仕事観、人生観が、経営判断を作っていくことだと感じております。そういった意味では、私自身の今後の経営者としての仕事観に多大なる影響を与えてくれた、半年間でした。

岸野様はじめ、一緒に学んでくださった松村様、大畑様にもあらためて御礼申し上げたいと思います。


会社概要

会社名株式会社若宮エンジニアリング
所在地東京都墨田区東駒形3-10-2
URLhttp://www.wakamiya-engineering.com/
事業内容型抜き・型押し用プレスマシン専門メーカー