永和工業株式会社 伊牟田 守様 「一歩先の自信」23期 東京講座

【受講動機】

「一歩先の自信」が欲しくて受講を希望しました。事業承継から2年が経ち、自社の方向性が見え出した時に一つの課題、「設備投資」が立ちはだかりました。設備投資といえども大きなお金を動かすには自社を第三者目線で見る必要がありました。その上で財務から自社・自分を客観視したいと思いました。また、感覚経営ではなく数字に強い経営者を目指して、財務からアクセルやブレーキを踏めるようなぶれない経営判断の軸を持ちたく入塾に至りました。

【POINT】

・自社はどう見られていて、いくら借入できるのか

・販管費は妥当か

・自分の経営手法は正しいのか etc…

【受講前・受講中・受講後の心境の変化】

大きな心境の変化と言えば先代の社長の方々に感謝できたことです。正直今までは自社の財務状況がよく分かっておらず、現金もギリギリで自転車操業をしている会社だと思っておりました。しかしB/Sは歴史で、そこから見えた当社は実績をしっかり残している会社であることが分かりました。その上で先細りしていく請負加工業の未来を切り拓くべく今後の展望が見えてきました。

もう一つは、数字の説得力です。数字は過去・現在・未来を偽ることなく知ることができます。今まで自分の考えを伝えてはいましたが、言葉だけでは緊急感など完全に伝わりきれませんでした。しかし現状を数値化する事で社の者と共有でき、共に目標を掲げることが出来ました。

【カリキュラムの中で特に印象に残っている点】

【運転資金】会社の血液・ 黒字倒産の意味・立て替えている金がいくらなのかを知る

【C/S】Cashflow Statement・償還財源・会社が年間に生み出せる額 

【額ではなく率で見る】変化をしっかりと見極める・ボトムラインから読み解く

売上債権回転期間、仕入債務回転期間、総資本回転率が目立つ当社は要注意!更に短期借入の存在・意味・活用法を知った。キャッシュフローは今までは現預金のことだとあしらっていたが、これこそが入塾当初の求めていた答えだった。また、額ではなく率で見ることで一見よく見える資産状況も実際の成長性が見えてくる事がわかり、自分の経営手法の正誤を俯瞰できたことが大きかった。

【事業性評価シートを作成した感想】

実際に作成してみて自社を俯瞰して見ることができた。具体的には、現状の問題点が浮き彫りとなり、そこから解決策を考える事ができた。また、将来のB/Sを作成する際は、現実的な数字や、理想の数字から色々な形が形成されていく様は非常に面白かったが、現実的に考えて創り上げた時には経営者として迷いがなくなっていた!

財務とは結果だけでなく未来予想図である事だと感じました。今後はこの事業性評価シートを自社の未来の為に経営計画書に変えて、社員と共有する事にします。この事業性評価シートは毎年更新(ブラッシュアップ)出来るもので、毎年数字から共有出来ることは、自分の弱みを埋められる財産になりました。

また、23期メンバーの事業性評価シート発表からも多くの学びがあり、とても良かったです。自分には無かった、違う角度からの視点や発想力からの学びは大きかったです。みんなの未来が楽しみであるとともに、より一層近い存在になった気がします。

23期メンバーと卒塾式 (卒塾証と共に)

【今後に活かしたいこと】

先ずはこの学びから得た当社の未来を経営計画書にして社の者と共有します。当社の進むべき方向性を伝える上で、想いに財務の説得力を乗せて伝えたいと思います。まだ経験の浅い経営者ですが、経営の上で常に一歩先を意識してきました。

しかしその先の決断には自信がないと思いとどまるばかりで、中々先に進めません。今回、財務と向き合う中で大きな自信を得られたと思います。この自信を基に将来を見据えて次世代に繋げる会社作りをしていきます。

また、ここで出逢えたかけがえのない仲間にも感謝しています。業種が違う、業種が同じでも方向性が違うなど、違いがあるからこそ価値があると思います。違う観点から見える発見や、意見を今後も活かしていきたいと思います。最高の出会いがあったと思ってます。

【次に財務を学ぶ経営者に向けてのメッセージ】

常に素直な気持ちで参加して欲しいです。塾生なのだから。経営何年目とか自社の規模がどうとかではなく、自分が経営者として、経営を回す者として何が足りなく何を得たかったのかを忘れずに。

【岸野塾長に向けてのメッセージ】

2022年10月、はちおうじ未来塾で株式会社ケイアイ 北島伸高社長 (財務塾22期) が講師をされていた時、岸野塾長と1年ぶりに再会したことがきっかけで、財務塾へのお誘いをいただき感謝しています。正直なところ、未熟さゆえに経営判断に自信が付かず入塾をためらっていました。今年1月12日にメールでお声がけいただいた時には正直、設備投資をリスクと感じていた自分もいました。

しかしこの塾を通して設備投資はリスクではなくチャンスであると今は思ってます。この塾から多くを得ました。財務から学んだ過去・現在・未来。今は先代に心から感謝しています。また、自分の経営判断の軸が間違っていないかの確認。更に社員とみる永和工業の未来を共有出来ること。今は弱かった自分の背中を推していただき感謝しています。はちおうじ未来塾では経営者マインドを教わり、得たものも とても大きかったですが、気持ちだけではどうにもならないことがありました。しかしそこに財務の説得力が加わることで大きな自信になりました。

また、何より塾での出逢いに大きな価値がありました。我々23期生はもちろんのこと、株式会社 島田商店 嶋田淳社長 (財務塾東京7期)、オレンジトーキョー株式会社 小高集社長 (財務塾東京6期) と、この短期間で多くの方々とお会い出来た事、その機会を作っていただけた事も有難く思ってます。皆様の貴重な時間を無駄にすることのない様にしっかりと経営します。また、迷った時は相談に乗ってください。今後とも宜しくお願い致します!

最後に一言!
塾長!乗ってくると脱線しがちだよ!(笑)
事業性評価シートの作成時間が足りないよ!(笑)

でも逆にこれで終わりではなく始まりとして考えることが出来るけどね!ここでしか出会えない「出逢い」を大切に!

23期東京講座の卒塾証

会社名永和工業 株式会社
所在地本社:〒105-0014 東京都港区芝3-30-1

八王子工場:〒192-0033 東京都八王子市高倉町35-7
URLhttps://eiwakogyo1953.co.jp/

事業内容金属機械加工・CADによる図面製作・提案