「財務」と「経営」を一体化する
独自カリキュラムと少人数制講義

 当塾の特徴は、自社の決算書2期分を加工しながら実践的な財務を学ぶことです。自社の決算書をテキストにして加工しながら学ぶ理由は、経営者や経営幹部の方々が、目の前の決算書の数字と普段経営する中で感じていることが繋がっていることを実感できるからです。”自分ごと”として数字と向き合うことで、財務と経営が結び付いていることに気づきが生まれます。その気づきから、会社に戻って学んだことを実践してみよう!結果が出たぞ!なるほど、財務は会社に役に立つぞ!おもしろい!と思えるようになります。学びの中での1つ1つの気づきが自身の大きな力となって、経営者が会社を発展させていくための将来の道筋を作ります。なんとなくの理解ではなく、確実に「わかる」そして「実践する」の領域まで全6回の授業で到達してもらうことが、岸野流実践財務塾が掲げる目標です。

 また、4名までの少人数制での講義であることも当塾の特徴です。自社の決算書をテキストにすると「財務」と「経営」が一体のものとして感じられるので、講義中にもたくさんの気づきが生まれてきます。気づきから生まれる疑問は、すぐに講師に質問し納得できる回答をもらうことで理解が加速します。大人数講義の場合、少人数制のような受講生それぞれの理解に合わせた講義が難しく、そうはいきません。また他の受講生の質問を聞くことで、さまざまな気づきが得られるのも少人数制の塾の良さだと言えます。

 財務を身につける上で大切なことは、目の前にある数字と向き合い、会社の将来像を思い描きながら、自分で考え試行錯誤することです。地味なようですが、それが財務を最速かつ確実に身に付ける道だと考えております。

 1講義2時間半の授業を隔週で全6回(3ヶ月間)で、必ず押さえておくべき財務の基礎から経営での実践まで展開できるようになります。

事業性評価シートを作成する

 当塾カリキュラムに「事業性評価シート」の作成があります。他の財務セミナーとの決定的な違いと言っても過言ではありません。

 経済産業省や金融庁は、金融機関に対して融資先企業から入手する財務データ(定量情報)だけではなく、財務データに表れないその企業が持つ強みや弱み・内部環境や外部環境(定性情報)を把握することから将来性を評価し、企業の持続的成長を支援しましょうという流れになっています。それを実現する上で必要不可欠なものとして、金融機関に事業性評価シート」の作成を促していることが背景にあります。

 数年前まで金融機関側には前述の定量情報を分析するノウハウはあっても、定性情を把握し本業支援に活用する仕組みを持つ必要性がなかったのです。極論を言えば、その企業の定性情を深く知らなくても、過去の業績や担保を元に融資していればビジネスが成立していたからです。しかしゼロ金利時代になり、ほぼゼロに近い超低金利で融資せざるを得ない現状は、各金融機関が消耗戦の様相を呈し、旧来型のビジネスを成り立たせなくしてしまいました。今後、金融機関は旧来型の融資業務だけではなく企業の本業支援を行う中で、ビジネスマッチングやコンサルティング業務などの新たな収益モデルを構築していくでしょう。「事業性評価シート」は、時代の変化とともに、金融機関が本業支援に本気で取り組むための土台になるものとして、今後ますますその重要性が高まっていくでしょう。

 この「事業性評価シート」、作成しているのは金融機関の担当者か融資担当者であることがほとんどです。とはいえ、彼らが事業の中身をよく知っているかと言えば、そうでない場合も多い。それなら事業のことを最もよく知っている経営者が作成するのが一番理にかなっているんだから、こちらで作成し金融機関に提出しよう!との考えから当塾のカリキュラムに組み込んでいます。

 金融機関に事業性評価シートを提出する場合、定性情報と定量情報を数字を使いながらどうバランスよく表現するかが重要です。金融機関はあくまで定量情報の世界でビジネスを行なっているので、経営者の思い先行型の文章だと内容がうまく伝わらないのです。客観的な数字を使って自社のビジネスを表現する必要があるのです。その重要な部分は、銀行出身の講師がきめ細かくアドバイスを行います。作成することで、自社の経営状況を客観的に評価し、事業性の評価結果を金融機関と共有し改善方法を見出すことができるだけでなく、問題や課題の早期発見・早期治療にもつなげることができます。

 「事業性評価シート」は金融機関に提出するためだけのものではありません。自社の「健康診断書」としての機能や「経営計画書」として社内に共有できる機能も併せ持っています。自社の経営方針発表会に事業性評価シートを活用されている経営者も多いのです。

 岸野流実践財務塾では、この事業性評価シートの書き方、考え方も学習し、財務がわかるだけでなく経営戦略の立案までをフォローします。

 事業性評価シートは、個々の企業ごとに表現方法も様々で、経営者が頭を悩ませる部分もあります。その点については、卒塾までにシートを完成できるようzoomなどで個別にきめ細かいフォローをしますので、ご安心ください。

事業性評価シート書き方マニュアルがあるから安心

 卒塾生の中には、当塾で作成した事業性評価シートを金融機関とのコミュニケーションに活用し、すぐに金融機関との取引に良い影響があった方や、事業内容を高く評価してもらうことで、取引先の紹介をされるケースが増え(事業の中身をよく知ってもらったことが背景にある)、売上の増加につながっている方もいます。

 金融機関は融資を受けて金利を支払うだけの存在ではありません、会社を成長させるパートナーという意識で、うまく活用していきましょう。

岸野流実践財務塾のサポート範囲

 以前、簿記や会計セミナーで数字を学ぼうとして苦手意識が芽生えた方に伝えたいことは、たった一つ。

 経営者に簿記は必要ない!

 実は、この事実にほとんどの方は気づいていません。簿記を基礎から学ばないと数字はわからないと思っていませんか?この一般的に浸透する誤った認識が、財務を学ぶ上で大きな壁になっています。では、多くの税理士が決算書を見て経営を語れるかと言えば、売上が増えた、減った、経費を削減しましょう、税金がいくらと、そんなことばっかりです。でも、そんなことは見たら誰でもわかることです。

 経営者にとって最も重要なことは、税理士や経理が作成した数字を見て、改善点を知り、今後どうすべきか経営判断ができれば良いのです。財務に強くなるには、必ず押さえておかなければならない「財務の型」を身につければ良いのです。それにはちょっとしたコツがあるだけです。

 大人になってからの学びは、やらされ感で学んでいた学生時代とは違い、大変楽しいものです。また、すぐに自社で活用できる内容のため、学びをすぐに実践に変えることができます。学びの意欲さえあれば、「知る」だけでなく「やってみる」、「わかる」から「できる」まで、あっという間に壁を越えていくことができます。講師は多くの経営者に財務を伝えてきた実績がありますので、安心して受講ください。

受講料(税別)全6回:250,000円