
【受講動機】
数年前、地元墨田区の若手経営者塾で岸野先生の講義を受けた際、聴講にこられた先輩経営者の方がキャッシュフロー計算書を作成して現金の流れを把握しているという話を伺いました。
当社は手形決済が多く現金の流れが見えづらい業界で事業を行っているので、資金調達や仕入支払の調整を行う際にも肌感覚で行うことが多く、自分も現金の流れをしっかり把握できないといけないと思っていながら、できずに時が過ぎていましたが、今回勉強する良い機会を頂いたので受講を決めました。
【受講中の心境・カリキュラムの中で特に印象に残っている点】
・知りたかった事柄とリンクした指標及び計算方法が知れた点
・投資の判断材料になるC/F
・現金の流れを理解する為の経常収支比率
・経営目標をボトムラインから考える事
【その他、講義中での発見】
受講前は財務は難しいというイメージを持っていたが、想像以上に面白かったのが印象に残っています。普段からのアンテナの張り具合不足を痛感した他社のB/Sを読み解いて想像してみる小課題は、自分の頭で判断する訓練になりました。
そして22期の受講生の方々と岸野先生との何気ない質疑応答などを聴いていての発見や気づきが多かった気がします。
おそらく財務塾の講義中で接する話は、経営者として直面している現実の事象と数字がリンクしやすいからかなと。
【受講前と受講後どんな変化があったか?受講して良かった点・事業性評価シートを作成した感想】
まだ講義を終えて短期間ではあるが財務諸表を講義内で使用するワークシートへの入力を続けていると、自分の中で資金を動かしている感覚と数字の動きが頭の中でリンクするようになってきました。
特に事業性評価シートを作成してみて感じたことは、当社の事業や財務をそれを知らない第三者に向けて伝える為の資料作成の過程で自社を俯瞰できるようになった事が一つの成果だと感じました。また俯瞰して未来はどうしたいのか、どうしていくのかを判断するトレーニングになりました。
資料作りに不慣れなためいろいろと時間がかかって大変ではあったが作成してみて良かったと思います。
【今後に活かしたいこと】
まずは今後の必須課題である人材確保及び人的投資をする際の判断指標に活かしたい。
また将来B/Sの目標とする形に向けてまずはやはり純利益を積み増していかなければならないので、その為の改善すべき点を現在B/Sから見つけ出し、自社をより発展できる未来へ繋げていきたいと思います。
【塾長より】
株式会社阿部工業 様は今や日本でも数少なくなった産業用の熱交換器・乾燥機器・空調機器の設計・製作を東京都内で手がけるメーカーです。顧客・エンドユーザーの業界は印刷、鉄鋼、食品、自動車、塗装など多岐にわたり総需要規模は大きくないニッチな業界ですが、必要不可欠な設備を製造されています。
阿部社長はホテルマン出身で2010年に家業の阿部工業を事業承継された異色の経歴ですが、当社の技術力の根幹である「熱計算等の能力積算により、ニーズに合わせた柔軟な設計を実現」する力で、顧客から大きな信頼を勝ち得ています。
私も阿部社長とお話しする中で、どんな話題でも必ず拾って返してくれますよね、と言うと、バレーボールの「リベロ」のような存在ですから、との答えが返ってきました。それは、事業においても、依頼者の要求にきちんとお答えする信頼感の源ではないかと感じました。
熱交換器業界は、これからも廃業による企業数の減少が予測されますが、阿部社長は日本の産業界になくてはならない存在となっていくことと思います。株式会社 阿部工業の益々の発展をお祈りしております。




会社名 | 株式会社阿部工業 |
所在地 | 本社:東京都墨田区京島1-42-5 工場:東京都江戸川区大杉3-24-19 |
URL | http://www.ak-industry.co.jp |
事業内容 | 熱交換器・乾燥機器・空調機器 設計・製作 |