【受講動機】
事業承継をして20年近くが経過し、決算書も経理もひととおり把握していた状況だったが、これまで資金面については出た結果を分析するまでに過ぎず、例えば金融機関からの借入や今の資金状況が適正なのか、今後どのような状態を目指すべきなのかといった考えまで至っていなかったこと。
また、ちょうど社内で「BSプラス経営」というものを標榜していて、これまでのP/L(損益)だけでなく、より強い会社にするためにこれまでのP/LにプラスしてB/Sも共有して、しっかりやっていこうというタイミング且つ事業承継20年という節目もあり、何かこれもご縁なのかなと思って受講。
【受講中の心境・カリキュラムの中で特に印象に残っている点】
個人的には動機に記載したとおり、タイミングがとても良かったので楽しく充実した時間になった。また、4名という少人数であったため、不明瞭な点はすぐにその場で納得いくまでやりきれるところも良かった。
借入金の返済における優先順位が学べたこと、今後より良いB/Sにするためにどのような指標が重要になるのかが学べたことが印象に残っている。
【受講前と受講後どんな変化があったか?受講して良かった点・事業性評価シートを作成した感想】
これまでは分かりやすく言うとローンよりも一括優先、とにかく手段よりも支払い総額を重要視していたが、受講後は手段(借り方や返済方法)も重要だと気付き、早速受講中に借り換えを実践した。
事業性評価シートはここで学んだことと、日頃考えている事業の方向性を合体させる作業で、やり始めたら楽しくなってしまい、止まらなくなってしまった。これまでは利益を出すために必要売上や経費の管理をしていたが、今後はこれに資金計画が加わっていくことで非常に楽しみな部分でもあります。
業界が全く異なる同期メンバーの事業性評価シートを通じて、全く知らない世界を知ることが出来たこともとても良かった。
【今後に活かしたいこと】
財務塾で学んだ指標を社内で共有し、実践して今まで以上に強い会社にしていきたい。利益還元とはよく言うが、利益が出ていても肝心な資金がなければ還元など不可能であり、スタッフに還元するためには財務は切り離すことが出来ないと考えている。
日々の利益を出すのはスタッフの仕事なら、資金を作るのは経営者の仕事である。利益を資金でタイムリーに還元できる企業になるために、今後は社員と一体となって強い財務体質に向けて取り組んでいきたい。
【塾長より】
株式会社ケイアイ 様は、日本で初めて車椅子を作った創業86年の歴史ある会社です。当社が製造した車椅子の顧客には、鳩山一郎元内閣総理大臣や「五体不満足」の著者、乙武洋匡氏など、自分に合った最適の車椅子作りで数多くのお客様に支持されています。
北島社長は、先代の死去に伴い28歳で事業承継をすることとなり、数々の苦労を経て現在の会社を成長に導いて来られました。 講義中も講義後も本質とは何か追求する鋭い質問に、私自身、どうしたら納得できる回答ができるか非常に考えさせられたことが印象に残っています。
当塾では、北島社長のような方とともに学ぶことで、財務を学ばれる方が経営する事業の見方に客観性が加わり、財務の学び以上に多くの気づきを持ち帰っていただけると確信しております。
北島社長、3ヶ月間、密度の濃い時間をともに過ごせて、私自身もとても充実してました。株式会社ケイアイの益々の発展をお祈りしております。
会社名 | 株式会社ケイアイ |
所在地 | 〒192-0054 東京都八王子市小門町85-2 |
URL | http://www.order-ki.co.jp/ |
事業内容 | ■オーダーメイド車いすの設計・製造・販売・修理 ■カスタマイズ各種福祉用具、関連製品の販売 ■座位保持装置の制作・修理 ■介護保険法にもとづく福祉用具貸与(福祉用具レンタル)住宅改修工事 |